神話パロ!
注意!!
管理人は特別、宗教の信仰が厚いわけでないのであしからず。妄想100%なんで、設定とかあんまり気にしないでください。
ちなみにインド神話です。興味がある人は調べてみてくださいな。面白いですよ?
文句は言わないわ!って人だけどうぞ!
夜色の翼
ガルーダは鳥の王の通称であり、その王の本当の名は別にある。現王のトラファルガー・ローは歴代のガルーダの中では異質の存在であった。ガルーダとなった者たちの翼がみな赤色をしているのに対し、トラファルガーの背負う翼は濃い群青色をしていた。遠目で見るそれが黒色であるために、死をつかさどる鴉に見立て、陰では『死のガルーダ』と呼ばれていた。絶対的な力を持っていたために鳥の王となったが、その通り名のために一定の距離を越えて親しくなろうとする他種族はいなかった。一部を除いては。
神々の中心には三人の神がいる。彼らが行う宴とあれば出席しない神などいない。今夜は無礼講というわけで多くのものが騒ぎ立てている中、少し離れたところでそれを見据えている者がいた。彼の明度の低い翼は目立たないよう隠れるのに役に立つ。
「・・・馬鹿やってるなあ」
宴の中心にいるずばしこい猿に率直な感想を漏らす。猿とは言えど、本当の猿ではなく一人の神なのだが。ぼんやりと見ていると不意にその猿が向かってきた。まさか気が付いてるなんて思いもしなかったから、驚きを覚える。そう言えばやたら野生の勘が働く奴だった。いまさら逃げるのも馬鹿らしいし、そもそも逃げる必要性もない、と猿が登ってくるのを待つ。
「ロー、何やってんだ?おめェもこっちに来いよ!」
身軽い動きで高いところにいたガルーダのもとにたどり着いた彼は第一声にそんなことを言った。登ってきたのはモンキー・D・ルフィ。猿族をまとめ上げる存在に受け継がれるハヌマーンの名を持つ。英雄神と名高い彼にこんな暗がりは似合わない。
「俺のことなんて気にしなくていいんだぜ?麦わら屋」
「ローは俺が嫌いなのか?」
何言ってんだコイツ。俺が麦わら屋を嫌うはずないだろう。
「んなわけないだろ」
「じゃあなんで俺がいると眉間にしわが寄るんだよ」
「・・・」
顔に出ていたか。
「お前が悪いわけじゃねえ」
お前の近くにいるヤツらを見ると苛立つだけだ。今もあいつが早く戻ってこないか、こちらをチラチラと伺っている。面と向かって言いはしないが、内心『死のガルーダ』の二つ名を持つ俺とつるんでいるのを苦々しく思っているのだろう。
「ふーん。じゃあちょっと一緒に来てくれ」
「は?」
「肉が足りなくなってきたからな。捕りに行こう!」
「なんで俺が」
「だって、ローが一緒に来てくれればいろいろとはえーし、」
麦わら屋が俺の手を引く。
「俺が楽しい!」
「・・・俺の都合は無視かよ」
でも悪い気はしねえ。引かれた手を今度は引いた。群青色の翼が夜に融ける。
「しっかりつかまってろよ、麦わら屋」
手を握り返す力が一層強くなったのを確認すると同時に広げた翼が風を捕らえる。巻き起こった風に男は幼い歓声を上げた。
「しっしっし。やっぱり、ローはすげえな!!」
少し高度を上げたところで麦わら屋が言う。
「俺はローの翼の色好きだぞ!!」
月に照りかえるそれを見ての純粋な感想。両翼が震えたことに麦わら屋が気づいていないといい。
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