NOVEL  >>  Short story  >> 



学パロ!

青い春を謳歌せよ!





授業の終わりを告げる鐘に教室の雰囲気が変わる。今まで碌に授業を聞いていなかったヤツらが時計を睨みつけるのを止めて、教師に無言の圧力をかける。数の抗議に新米の教師などひとたまりもない。結局、中途半端なところで授業の終わりを告げた。
「ロー!メシ食いにいくぞ!」
授業中うつぶせていたために凝り固まった筋肉を引きのばしていると幼い声が聞こえた。
「麦わら屋」
廊下側の窓からのぞいている顔があった。両手に直方体の風呂敷包みの中身は特大の弁当だと俺は知っている。机にかかっていたコンビニのポリ袋を持つと教室を出る。
「今日は天気がいいから屋上な!」
上機嫌に歩くため背中にある麦わら帽子まで揺れている。年がら年中、着けている麦わら帽子の定位置が白に変わっていた。もう合服の時期になったのか。



「だーかーらー、ローは食べる量が少なすぎるんだよ!」
「お前は食いすぎだと思うがな」
「キッド!」
屋上で麦わら屋の弁当を広げているとユースタス屋が来た。どうやらあちらもランチタイムらしい。
「よお」
ユースタス屋は俺の軽い挨拶に一瞥をよこすと、並べた重箱に気をつけながら腰を下ろした。
「まあ確かに、トラファルガーは小食だな」
「だよな!ロー聞いたか?ほら!」
「じゃあ、麦わら屋がその弁当くれんのか?」
「ヤダ」



青空食堂






<< END >>
NOVEL  >>  Short story  >> 

青い春を謳歌せよ!Copyright © 2009 帰るミチ all rights reserved.